イケメンキス魔にご用心!?
「は?」
その声と同時に
あたしの腕と腰は
解放された。
「ぅ、わッ」
そしてかわりに
誰かの腕の中。
「なんだよ、てめえ」
「オレのことなんて
どうだっていいんだよ。
それよりてめえら
よくも汚え手で
鈴に触りやがったな?」
腕の中だから
顔は見えない。
それに普段聞き慣れない
ケンカ越しの低い声。
いつもと全然違うから
一瞬わかんなかったけど
この声は…
空河楽斗の声だ…。
「なんだ、お前
こっちは3人だぞ?」
「やるッつうんなら
やってやるよ」