イケメンキス魔にご用心!?

「オレさ…
強がってたけど
実はすっげえ
怖がりなんだ」


…いや。
気づいてたけど。



「そんで鈴と
はぐれちゃった時
あったじゃん?

あん時、オレパニックに
なってて入口まで
戻っちまったんだよ。

真っ暗だし
1人だし
恐ろしいし…

これは1人じゃ
迷子になって
終わるな、とか思って。

オレお化け屋敷で
一生過ごすなんて
いやだったしさ!」



一生ッて…
ありえないでしょ。


「だから1人で
無謀なことやんのは
やめようと思って…

そんで…」


そこまで言うと
空河楽斗は
恥ずかしそうに
視線を落とした。



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