イケメンキス魔にご用心!?

「ね、も1回!!」
「や、やだ」
「いーじゃん!も1回!」
「今じゃなくたって
名前くらいそのうち
何回でも呼ぶでしょ?」
「今がいーの!ほらッ!」


向かい側に座っていた
こいつがだんだん
こっち側に迫ってきた。


「ちょ、こっち
来ないでッて!」
「やーだ!
言ってくれなきゃ
キスするよ?」
「きッ…!?」
「も1回?
それともキス?
早くー!!」


もう、しょうがない!


「が…楽斗ッ!」


あたしが意を決して
そう呼ぶと楽斗は
にっこりと笑って


「よくできました」

あたしのおでこに
そっとキスを落とした。


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