イケメンキス魔にご用心!?
「は?
なんだお前。
意味わかんねえ。
鈴の新しい男かよ?
ま、いーや。
オレ隣のクラスにきた
転校生だから。
よろしくな、鈴」
あたしの肩を
ポンと叩くと
梢吾は平然と
歩いていった。
その途端力が抜けて
あたしはその場に
座り込む。
「おい鈴。
大丈夫か…?」
楽斗があたしの腕を持ち
立たせようとしてくれる
けど…
あたしは無意識に
楽斗の手を
振り払っていた。
「あ…。
ほ、保健室行ってくる!」
その場の空気から
逃げ出したくて
とっさに走り去った。