イケメンキス魔にご用心!?

「…すんません」
「ッたく。
寝ぼけてキスとか
もう絶対やめてよね」


あたしの平手打ちを
くらって


楽斗も大分
目が覚めたみたい。



「それでさ…
鈴に一個
言っときたいことが
あんだけど…」



楽斗が言うことは
なんとなく予想ができた

多分梢吾関係。

あたしの男嫌いに
ついてだと思う。


「なに?」
「その…
今日あの転校生に
会っただろ?

まあオレから見ても
あいつが鈴の男嫌いに
深く関わってるな
ッていうのは
わかったんだ。

そんで鈴はそんなやつと
再会しちまった
わけだけど
また男嫌いには
戻らないでほしいんだ。

男のオレが言うのも
なんだけど
男だって嫌なやつ
ばっかじゃねえし

ここでまた
男嫌いになったら
鈴は立ち止まったままに
なっちまうだろ?

そんなんじゃ
いつまでたっても
前に進めねえ」


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