イケメンキス魔にご用心!?
楽斗の視線は
真剣そのものだった。
「ゆっくりでいい。
だから前に
進んでいこーぜ?
オレも一緒に
がんばるから」
「うん、あたし…
がんばってみる…!」
多分楽斗がみんなに
好かれてる理由は
これだと思う。
他人のことでも
自分のことのように
考えてくれる。
そして楽斗に
励まされると…
不思議とできるような
気がしてくる。
よし!
絶対梢吾に
謝らせてやる!
あたしはそう心に誓い、
教室に戻ったのだった。