イケメンキス魔にご用心!?

時間がたつのは早い。


何でこんな
心境の時に限って

授業が終わるのが
早いんだろう。



結局今日の授業は
もう全て終わって

あとはもう帰るだけだ。


まあ今日は絶対に
帰れないけどね。



だって放課後ッて…

勝負が行われる時間だね


楽斗大丈夫かな…



あたしがよっぽど
心配そうな顔を
していたのか、

楽斗がこっちに
来てくれた。


「しけた面すんなよ!」
「だけど…」
「オレにまかせて!
絶対に勝ってみせるから


鈴。
オレを…
信じて」



楽斗の瞳はどこまでも
まっすぐで

一瞬迷ったけど


あたしは楽斗の
手をとることにした。



また傷つくかも


そんなことは
かけらも思わなかった。


楽斗なら信じられる


胸を張ってそう言える。



そうしてあたしたちは
体育館に向かった。


< 187 / 311 >

この作品をシェア

pagetop