イケメンキス魔にご用心!?
審判の声を聞く前に
楽斗のベンチに駆け込む
「鈴…?
わりい、
絶対負けねえから」
また無理して笑って…
笑顔歪んでるッつーの。
「楽斗、足!」
「は?」
「いいから早く!」
「あ、おい!」
あたしたちの様子を見て
奏と家康もこっちにきた
「…!!お前…」
「…わ!」
「…やっぱり」
楽斗の足はパンパンに
腫れていた。
「さっきそのへんで
転んだだけだよ」
「もしそうだとしても!
こんだけ腫れてるなら
かなりの重傷だよ」
あたしは救急箱から
色々取り出して
テーピングを始めた。
「鈴…。
ホントごめん。
ありがとな…」
「こんくらいいーよ。
あたしは勝って
もらわないと困るから」