イケメンキス魔にご用心!?

「うっし!
鈴さんきゅ!
まぢ助かったよ」
「あたしは最後まで
信じてるからね」
「おう!
心配しなくても
絶対勝ってやるよ」



今度は心から笑ってる
その眩しい笑顔に
なんだかホッとした。

まだ勝敗は
決まってないのに

なぜかあたしは
楽斗が勝つと
確信していた。


観覧席に戻って
また楽斗を見つめると

彼の顔はとても
りりしくて

あたしはそっと
息をはいたんだ。



これで梢吾と
付き合わずにすみそう、

ッてね。



それからの楽斗は
見違えるほど
いいプレーをした。


簡単な手当てと
テーピングのおかげか

足も踏ん張りきれる
ようになって


どんどん点差は
縮まっていた。


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