イケメンキス魔にご用心!?
「おれ…」
ポツリと呟いた梢吾。
「おれ、確かに最初は
鈴のことそんな大切に
してなかった。
鈴だけじゃない。
女なんて
モノでしかないんだ、
おれのイライラを
ぶつけるモノだ、
自分がそいつの
彼氏なんだって
そいつはおれが
好きなんだって、
周りに自慢できれば
それでいいと思ってた。
そこは鈴も含めて
女子みんなに
謝ることだ。
でもな、
鈴と別れて
口も聞かなくなって
別々の高校に行って
なんか寂しくなった。
最初は違う女で
紛らわそうとした。
でも無理だった。
鈴じゃなきゃ
だめだったんだ。
そんな大事なこと
後から気づいて…
おれホントばかだよな。
もう遅いかも
しんねえけど
おれこの学校で
鈴と友達になれたらな
なんて思ってたんだ」
梢吾は天を仰ぐように
言った。