イケメンキス魔にご用心!?
震える手で
インターホンを押すと
優しそうなお母さんが
出てきた。
玄関に入ると
小さめのローファーに
目がとまる。
胸のあたりが
ザワッとしたのを感じ
楽斗の部屋へと続く
階段を一段一段登る。
すると楽斗の部屋と
思われる部屋から
ヒステリックな
女の声が聞こえた。
袋を持つ手に力がこもる
そのまま
逃げ帰ろうかとも
思った。
だけどやめた。
今逃げたらまた
過去と同じことを
繰り返してしまう。
覚悟を決めて
ドアをガチャリと開けた。
そのドアの向こうには
信じられない光景が
広がっていた。