イケメンキス魔にご用心!?
「ちょっと暗い話に
なっちまうけどいい?」
「うん。聞きたい」
楽斗はあたしの返事に
ホッとしたのか
一瞬表情を緩めて
でもすぐ、どこか
遠くを見るような目で
話始めた。
「オレ、実は中2の頃まで
もうちょっと遠くの
中学に通ってたんだ。
そんで前の中学にいる時
オレには彼女がいた。
本当に大好きだった。
大切にしてた。
だけどオレはあいつを…
守れなかったんだ」
見てるこっちも
泣きそうになるくらい
悲しい顔で話す楽斗。
だけど楽斗は
勇気を出して
話そうとしてるんだもん
ちゃんと聞かなきゃ。