イケメンキス魔にご用心!?
「軽くなったのも
そん時から。
大切な人を失うのッて
こんなに辛いんだって、
身をもって痛感した。
だから2度と同じ痛みを
あじわいたくなくて
オレは逃げたんだ」
彼女のことを
思い出しているのかな。
どこを見てるのか
わからない瞳。
うっすら涙が
浮かんでるように見えた
「楽斗…」
気づくとあたしは
楽斗の手をギュッと
握っていた。
「それは楽斗は
全然悪くないよ。
先にしてた約束を
優先するのは
当たり前でしょ?
それに楽斗が
きちんと理由を話したら
その子は怒ったり
しなかったでしょ?
その子はまだ
楽斗の中で
生き続けてるんだよ。
だから楽斗…
大丈夫だから…
元気出して?」