イケメンキス魔にご用心!?
今の数分で一生懸命
言い訳でも考えたのかな。
「誰が…出るか!」
親指に力を込めて
通話を途切れさせた。
まったくホントに…
「なんなのよぉ…
もぉ……」
悔しい…ッ!
あんな浮気野郎の性で
こんなに取り乱すなんて!
こんなことされても
あたし…
結局は楽斗が好きなんだ
自分で自分に腹が立って
でも暴れる元気もなくて
ただペタリと座りこんで
泣いていた。
「鈴ー。
飯できた…おい!?
どうしたんだよ!?」
「うッ…お兄ちゃーん!」
「うおッ。よしよし、
辛かったんだな?」