イケメンキス魔にご用心!?


今の数分で一生懸命
言い訳でも考えたのかな。



「誰が…出るか!」



親指に力を込めて
通話を途切れさせた。





まったくホントに…



「なんなのよぉ…
もぉ……」



悔しい…ッ!


あんな浮気野郎の性で
こんなに取り乱すなんて!


こんなことされても
あたし…

結局は楽斗が好きなんだ



自分で自分に腹が立って

でも暴れる元気もなくて



ただペタリと座りこんで
泣いていた。



「鈴ー。
飯できた…おい!?
どうしたんだよ!?」

「うッ…お兄ちゃーん!」

「うおッ。よしよし、
辛かったんだな?」



< 281 / 311 >

この作品をシェア

pagetop