イケメンキス魔にご用心!?
バツが悪そうに
頭をかく楽斗。
「最初は奏に
選んでもらおうかとも
思ったんだ。
だけど奏と
選ぶッてことは
初音にも言っとかなきゃ
なんねえだろ?
そうなるとどっちかが
鈴に言っちまうかも、
ッて思って…
だけどくだらない
サプライズになんて
こだわらずに
奏に選んでもらうべき
だったんだよな。
鈴にこんな思い
させちまって…」
それまで視線を落として
悲しそうに話していた
楽斗が急に視線を上げて
まっすぐにあたしを
見つめて言った。