イケメンキス魔にご用心!?

バツが悪そうに
頭をかく楽斗。



「最初は奏に
選んでもらおうかとも
思ったんだ。

だけど奏と
選ぶッてことは
初音にも言っとかなきゃ
なんねえだろ?

そうなるとどっちかが
鈴に言っちまうかも、

ッて思って…



だけどくだらない
サプライズになんて
こだわらずに

奏に選んでもらうべき
だったんだよな。

鈴にこんな思い
させちまって…」



それまで視線を落として
悲しそうに話していた
楽斗が急に視線を上げて
まっすぐにあたしを
見つめて言った。



< 302 / 311 >

この作品をシェア

pagetop