イケメンキス魔にご用心!?
事件の始まり

「れーいッ!
おっはよー★」


…なんなの
朝からこのテンション。


「ちょっと鈴!」

奏がこそこそ言いながら
あたしを小突く。


「どーゆうこと?
この前はこの人のこと
ぶったんでしょ?

しかも男嫌いのあんたが
普通に仲良そうに…」
「それが…」
「ちょっとー!
なになに?
2人で内緒話??」
「う…」

こいつがいると
話せないし…

「おい、楽斗」


急に上から
低くて優しい声が
聞こえた。

「初音くん!」


あ…
確か、奏の好きな人。


「お!おはよう雪川さん」


ん?
なんかキョドってるけど


あたしの考えを
察知したのか
奏がそっと耳打ちした。

「初音くん、
すごいシャイなの」

奏はとても幸せそうな
顔をしている。

ホントに好きなんだな、
この人のこと。

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