イケメンキス魔にご用心!?

また目頭が熱くなった。

だって奏がこんなに
真剣にあたしのこと
考えてくれてるなんて…


「ありがと…奏」
「いーえ!
ちゃんと前向きに
かんがえなよ!?」
「うん…」


あ、いっこ忘れてた。


「そういえばね、奏」
「んー?」
「あたし学級委員に
なったらしい」
「へー。
て、はッ!?」
「なんか空河楽斗が
言ってた。

オレとお前は学級委員だ
ッて」
「うひゃあ…
きっと昨日あたしらが
サボった学活だね。

あ、でも、これを機に
早速楽斗くんと
仲良くなったら?」
「うーん」


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ


「あ、やばい!
授業始まるよ!
早く!!」
「うん」


ひとまず一応前向きに
考えてみようか…。