イケメンキス魔にご用心!?

「お母さーん…
明日はあたしの
誕生日だよ?」
「ええ…
もちろん覚えてるよ」
「ケーキ…
食べれないの?」
「そんなことないよ!
お金は全部お父さんが
持ってるから
お母さんからは
何もあげられないけど…

お父さんも明日は
ケーキを買って
帰ってきてくれるかも」
「ほんとう!?」
「うん。きっと。
だからお利口に
待ってるのよ」
「わかった!!」


しかし次の日の夜、
事件は起きた。



ガチャッ


「帰ってきた!」
「うーいッ!
帰ったぞお~」
「あら、あなた…
ちょっと飲みすぎじゃ」
「うるせえッ!
飲んでなにが悪いッ!?」
「ねえ、お父さん?」
「あん?何だよ鈴」
「今日は何の日か
覚えてるよねッ?」
「ああーん?今日?
こどもの日は
もう終わっただろ?」
「そうじゃなくてー。
今日は5月25日だよー?」
「5月25日ぃ??
おっといっけねえ!
今日はみかちゃんと
約束してた日だ!
鈴またな!!」
「え…」

< 59 / 311 >

この作品をシェア

pagetop