【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
そして、その日を境に私は、名前ではなく「ぼっとん便所」や「ロバ」「バイ菌」と呼ばれるようになった。


「あっ! ぼっとんだぞ!!」
登校し教室に入るとクラスの男の子が、大声で叫ぶ。


一人の男の子が言うと連鎖反応のようにクラスのみんなが、叫び始める。


「また、今日も始まる…」


「うわー、ロバだ! ロバ!!」


「気持ち悪いなー、 バイ菌!」


「ぼっとんの耳は、ロバの耳!!(笑)」

「おい!こっち、
見るなよ!ブス!」

「目が腐るー!!」


男子たちは、まるで気持ち悪いものを
見るような目で、私を見ていた。


「何で、そんなことを言うんだろう?
私が何をしたの…
わからない」

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