【実話】ただ、普通の幸せがほしかった

もうたくさん!

次の日、練習試合が学校であった。


試合相手の学校は、桜ヶ丘高校、
うちの高校と同じぐらいのレベルで、

誰もが勝てる試合だと思っていた。


でも、そんな試合に私は、ミスをしてしまった…。


試合が終わり
部室にもどると、

試合前とは違い、
なんだか元気がなくなっていた。


私は、そんな空気に耐えきれなかった。

「あの本当にすいませんでした。
私が、ミスしなかったら、勝てたかもしれないのに
みんなごめん…」


「しょうがないよ、それに佐々木だけのせいじゃないよ」


「1人の失敗は、
みんなの失敗だし、これから練習して、頑張ればいいじゃん」


「そうだよ!
そんなに気にするな、それより早くご飯食べよう、午後から練習なんだからさ」


「…ありがとう」


誰一人も私を、
責めることなく許してくれた。


そして、また周りも自然と笑顔に戻っていった。


でも、由紀だけは、違っていた。


話も終わりかけた時だった



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