【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「佐々木、何でこんなことしたんだ?」

「…死にたい」


ただ一言だけ、そう答えた。

理由なんて、何もなかった。


そして、私は、
少しずつ、いじめの過去について先生に話はじめた。


「私は、小学生から今まで、いじめにあってました。


いじめのきっかけは、私にも、よくわかりません…


でも、学校に行くたびに、どんどん、
エスカレートしていって…

笑われてバカにされるのも当たり前で、
人間なのにゴミ扱いまでされて…、

ある時は、顔が醜いからといって、いじめられ…


でも、そんなのは、ただのいじめる為の口実にしか思えなかった。


学校に行けば、
いじめられ逃げることも抵抗することもできなかった…


なぜだか、わかりますか?

抵抗したら、
いじめは、もっと、ひどくなる。


逃げても、いじめは、終わらない。


誰にも言えず、ずっと1人でした。


本当は、
そんな毎日が、つらくて、苦しくて…
さみしかった。


でも、そう思いながらも誰にも言えなくて、聞いてくれる人さえいなかった。
< 119 / 216 >

この作品をシェア

pagetop