【実話】ただ、普通の幸せがほしかった

いじめは日に日にひどくなり、気づいた時には学年のほとんどの子が、

私がクラスでいじめにあっていることを知っていた。


廊下で他のクラスの子と顔を合わすたびに嫌がらせを受けるようになった。


「名前も顔も知らないのに…」


その頃から学校に行くことが苦痛になった。


毎朝、学校に向かって歩いているのに、ため息をついては、後ろばかり振り向いていた。


「何で私ばかり…」

「どうして、こんなことされるんだろう？」


「いつまで、こんなことされるんだろう…」


そんなことを心の中で思っていても、

私の話を聞いてくれる友達は一人もいなかった。


教室の中に居場所がなかった…。