【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
私は、その後ろ姿を見て初めて涙を流した。


「ごめん、本当にごめん…
こんなことさせちゃって…」


自分のしてきた悪さを実感した。


それから、しばらくの間、お母さんは、私と口を聞いては、くれなかった。


そして、学校も退学を覚悟していた、

でも、お店の人が、おおめにみてくれた
おかげで、退学にはならなかった。


「早苗、おはよう」
「未央、ごめん…」
それ以来、早苗は、私と学校で会っても口を聞かず、さけるようになった。


それから私は、不良グループとも縁をきり、

髪も黒く染めなおし盗んだ商品すべてをすて、

何かを取り戻すかのように部活と勉強に励んだ。


そして、高校を卒業した。
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