【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
そして、しばらくしてから面接が始まった。


「えっと、
この用紙に名前と年齢書いてくれる、

あとアンケートに答えてくれるかな、

また書き終わったころに来るね!」


「あっ、わかりました」


しばらくして、裕也さんが来た。


「どうかな、書き終わった?」


「おわりました」


「名前は、未央ちゃんかぁ、かわいいねキャバクラとかってどうかな?」


「よくわかりません。それに夜とか働いたことないし…」


裕也さんは、仕事の内容やシステムを始めた。


「ただ、お客さんの隣に座って、
お酒をつくって、

お話をするだけだから誰でもできる簡単な仕事だよ。

それに隣に座ってもおさわりとかもないし、

時給も普通の仕事にくらべたらいいし、
未央ちゃんさえ、よければ、試しに働いてみない?」


「試しに?」

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