【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
昼の仕事と夜のバイトのかけもちは、

想像以上にきついものだった。


入社してから一度も寝坊や遅刻などなかったのに、

キャバクラで働いた次の日は、必ずといってもいいほど、遅刻をしていた。


そして、そんな生活に限界を感じ、

病院かキャバクラのどちらかを辞めることを考えた。


でも、私の考えは、もう決まっていた。

私は、すぐに病院を辞めキャバクラで働くことを選んだ。


両親に内緒で仕事を辞め病院の寮を飛び出すように出ていき

今度は、キャバクラの寮で1人暮らしがはじまった。


そして、私は、
クラブ
「SECRET」
源氏名を「美緒」として働きはじめた。

キャバクラの仕事は、何もかもが新鮮だった。

仕事も楽しく、
何不自由ない暮らし、少ないけど友達もできた。


私にとって、お店での指名やノルマなんて関係なかった。



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