【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「パパ、ママ…」


「未央、どうだ?
大丈夫か?」


まず、話をかけてきたのは、父親だった。

「どうして、ここにいるの?
別に平気だよ、パパ達こそ、何しにきたの?」


本当は、不安でどうしようもなかった。

でも、なかなか素直に自分の気持ちを言えずにいた。


「未央、そんな言い方ないでしょ!!

でも、心配してきたけど、

それぐらい話せるなら、大丈夫そうね。

診察終わったら、
退院の手続きして家に帰るからね。

わかった?」


「…うん」


そんな両親の言葉が懐かしく嬉しかった。

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