【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「う~ん、そうしようかな…」


「ただ、家にいるより、アルバイトでもしながら次を考えたらいいんじゃない」

「うん…」


でも、実家での事務の仕事は、
キャバクラと違い

時給も安く手術費用なんて、

すぐに貯まるものでは、なかった。


手術は、遠のくばかりだった。


うまくいかないことに気持ちばかりあせり…

仕事に集中できずにいた。


「このままじゃ、
いつまでたっても、
手術なんてできない…

今のままじゃ、何も変わらない、
手術も夢もあきらめたくない!!

もう一度、
家を出よう、
今のままだと私…
絶対に後悔する」


そして、その日の夜両親に自分の気持ちを伝えた。
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