【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
そして、入居して
二週間たった頃、

求人雑誌を買い、
一つのお店を見つけた。

クラブ「ROSE」

手術費用を1日でも早く貯めたい私は、悩みながらもお店に電話をした。


「すいません、求人雑誌を見たんですけど、まだ募集してますか?」


「募集は、してますよ。じゃあ、これから面接にきてください」

不安に思いながらお店へと向かった。

「もしかしたら、
また、嫌な思いするかもしれない…

でも、早く手術を受けたい!!

手術費用を貯めるまでの少しの辛抱…

頑張ろう」

面接は、すぐに終わり、私は、ヘルプで働くことになった。

時給は、二千円。

女の子が忙しくて、手がたりない時に

変わりにお客さんを相手する仕事。

でも、私には、接客の仕事はなく雑用や裏方の仕事ばかりだった。


それでも、私は、
手術を受けるために必死に働いた。


水商売、華やかで
女の子であれば

誰でも簡単にお金を稼げる仕事だと思っていた。


それなのに雑用や裏方の仕事の理由…


理由なんて聞かなくても、自分が一番わかっていた。


それでも水商売は、ブスで醜い私には、夢のような世界だった。
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