【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
そして、帰りのホームルームで担任の野村先生から廊下が水浸しだという話が出ると、大西は、私を指さした。


「先生!さっき、
佐々木さんが、
廊下で水遊びをしてました」


「佐々木、そうなのか?」


「えっ…はい」


でも、本当は違う、違うんです!!


先生、私はクラスメイトからいじめにあっているんです!!

何度もそう言いたかった…。


でも、いつも怖くて「自分ではない」
と言うことができなかった。


その日の放課後、
みんなが帰った後、私だけ残り廊下の掃除をした。


悲しさと虚しさで、いっぱいだった。


「何で、気づいてくれないんだろう?
私、何もしていないのに…」


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