【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
着いた場所は、ホテルのラウンジだった。


そして、そこでも、川上は、しつこく聞いてきた。


「そんなにむずかしい話じゃないし、考えてみてよ」


私は、川上の顔を見ながら悩んでいた。

お金?そんなのいらない!私は、女優になりない!!


「わかった、君のしてほしいことは、なに?」


悩んだあげく、私は、川上に、条件を出した。


「一つだけいいですか?
もし、私が、愛人契約したら芸能関係者を紹介してくれませんか?

私、女優になりたいんです!」


川上の答えは、すぐに返ってきた。


「いいよ、それなら僕の知ってる人を紹介してあげるよ」


「本当ですか!!」

「それぐらいなら大丈夫だよ。
僕は、君を応援するよ」


「わかりました…」

川上の言葉を信じ、愛人になればデビューができると思っていた…


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