【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「朝ご飯できてるから早く顔洗って準備しなさい」


「まだ、起きたばかりだから頭がぼーっとして、急いでしたくするね」


最近は、ドアが開くと同時に笑顔をつくり、ドアが閉まると無表情になっていた。


子ども心なのか、
両親だけには知られたくなかった。


だるさで重い体を何とか起こして、
机の上にある鏡で、顔を見た。


「うわー、
ひどい顔…」

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