【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
そして、私のよそったものに手をつける人もいなかった。


食事の時間になり席につくと私の机だけ離されていた。


「何で、机、離れてるんだろう?」


給食は、グループごとに机を向き合わせて食事をすることになっていた。


みんなに合わせて机を近づけた。


その瞬間、目の前にいる山下剛に机を蹴られご飯が床へと落ちた。


「あっ!!」


「こっちに来るんじゃねぇーよ!!」


山下は、大西と仲がよく、いつも大西と一緒に私をせめてくる一人だ。


山下は、大西とは違い背も低く体型も細い。

顔にはメガネをかけどちらかと言うとガリベンタイプ。


大西の後ろにいるだけで、1人では何もできない小心者。

ただ、口だけは、
人よりたっしゃだった。

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