【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
その日、家に帰ってからそっと洗面所に入り誰もいないことを確認してから、
汚れた体育着を洗った。


「家族だけには知られたくない」


「学校でいじめにあっているなんて、言えない…」


洗っていても休み時間のことが頭からはなれなかった。


悲しくて、苦しくて辛かった…。


その時、初めて大きな声で泣き叫んだ。

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