【実話】ただ、普通の幸せがほしかった

伸ばした手は…

由紀の裏切りは、
私の心に大きな傷を与えた。


「傷つくぐらいなら1人でいい、もう
友達なんていらない…」


いつも何かに怯え孤独に耐える日々…。

「怖い、苦しい…
助けてほしい」


もう逃げる場所は、どこにもなかった。

教室や廊下…休み時間さえも嫌がらせは止まることはなかった。


「あっ、ぼっとんだ!!」


「おい!
ぼっとん(笑)」


1人の男子が肩をたたき呼んできた。


「…えっ何?」


「あっ、やっぱ何でもない」
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