【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「じゃあ、また明日な」

その言葉は、終わりの合図だった。


でも、その言葉の本当の意味は、この暴力には終わりがないということだった。

そして、次の日も、その次の日も…。


山下達は、いつも校門の前でまちぶせをしていた。


私の足どりは重く…体は、すり傷やあざだらけになっていた。


いつものように校門に向かうと誰も校門の前にはいなかった。


「今日は、誰もいない…?今のうちに帰ろう」


< 81 / 216 >

この作品をシェア

pagetop