【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
急いで帰ろうとした時だった。

「待てよ、俺達と一緒に帰ろうぜ」


「・・・・・」


学校から少し離れた所で山下達は、まちぶせをしていた。


恐怖で体が震えはじめ、立っていることが精一杯だった。


「嫌だ…もう嫌だー!!」

手のひらを強く握りしめ、山下達から逃げるために必死に走った。


「早く、早く!!
もうこんな毎日嫌だもう来ないで、来ないでよー」



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