【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
近づいてくる大西と山下から逃げようとした時、私の顔に何かが当たった。


「痛っ…痛い!!」

逃げる私を捕まえるため石を投げてきた。


左の頬は腫れあがりあまりの痛さで立つことができなかった。


うずくまっている私を見ながら大西達はお腹をかかえ笑っていた。

「イェーイ、バーカ!!」


「とろいんだよ!!」


「逃げてんじゃねぇーよ」


「じゃあ、また明日な!!今日のこと親に言うなよ」


言い返すことも、追いかけることもできなかった。

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