【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
小学校でのいじめの話は、あっという間にクラスに広まっていった。


仲良くなった子も、日がたつにつれて、少しずつ私から離れていった。


登校して教室に入ると男子と女子が、輪になりながら話をしていた。


「おい!佐々木って小学の時、いじめられてたんだって!」

「うそー!何か、近づきたくない、私達まで嫌がらせとかされたら嫌だし」


「その話、知ってる!みんなに嫌われてたんでしょ」


「あっ!佐々木が、来た」


「…おはよう」


「・・・・・」


「また、一人ぼっちになっちゃった…」

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