【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
「何でなの?
どうして、私は、
いつもこんな思いばかり…
何か他に理由でも?わからない…」


私には、その理由がわからなかった。


でも、周りは、その理由を知っていた。

そして、私が、その理由を知るのに、
そんなに時間にかかることは、なかった。


思春期を迎えた頃、男子や女子は、スタイルや洋服、メイクに敏感になっていた。


私は、両親が厳しく、流行には、人より少し鈍感だった。


休み時間になり、
教室をでると周りは、そんな話ばかりしていた。


そして、1人の男子が、私の顔を見ながらクスクスと笑いはじめた。


いつものことだと思い、特に気にすることはなかった。



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