【実話】ただ、普通の幸せがほしかった
だから、家に帰ると私は、いつも笑っていた。


家の中だけでは、
笑ったり怒ったり、泣いたりしたかった。


その時の私は、無理矢理笑うことで、
自分の気持ちをコントロールをしていた。


そして、中学生活も終わる頃、高校受験の時期になった。


志望校を決めるのに三者面談をすることになった。


三者面談をしなくても、私の志望校は、もう決まっていた。

それは、同じ学校の人が1人もいない高校。


偏差値や周りの評判なんて、私には、関係なかった。


知ってる人がいなくて、この苦しさから逃げれるところだったら、どこでもいい、そう思っていた。


そして、三者面談の日、久しぶりにお母さんが、中学校に来た。


廊下で、他の子と順番を待っている中、友達のいない私には、その場に居るのが、辛かった。


そして、ようやく私の順番になり教室に入った。

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