黒衣の牙狼
気合いの入ってそうな男達が、興味深そうに自分を見つめている

「しかし、襲ってきた奴らをつかまえとかなかったのは失敗だったな」
カウンターに座る弐社があゆむをチラリと見た

「めんぼくない・・・」
ショボンとするあゆむ

「まぁいいじゃねーか。無事が何よりだ」
ユーシンもカウンターに座り
「蘇我村っち!ここね」
自分と弐社の間のイスをパンパンたたく

― 蘇我は偽名を使っていた

「よぉ。弐社ってゆーんだ。よろしくな」
指を二本立てる弐社

(こいつが参謀の・・・)
蘇我はイスに座りながら、両脇のツートップを観察した
< 136 / 392 >

この作品をシェア

pagetop