黒衣の牙狼
「僕はぁ〜?」
モグモグと口を動かしながらリオがたずねる

― 目から〔僕も行きたいッ!〕光線を発しながら

「いいけど、誰かつきそってくれる?」
奈美がテーブルを見まわした

ヒロキが空になった皿にスプーンを置く
「残念。その日は仕事でね」

「そっかぁ〜」
奈美がリオを見て
「つきそえる大人がいないから、今回は・・・」

「おい」
ユーシンがスプーンで皿を鳴らした
「なんで俺はスルーなんだよ」

「え〜。ユーシン来なくていいよ」

「なんでだよッ!?」

「どーせ、あたしがウエイトレスやってたら、からかうだろうし」
< 15 / 392 >

この作品をシェア

pagetop