黒衣の牙狼
「実はよ・・・」
言いながら奈美の視線に気づく
(・・・・・・・・・。)

彼女の目は
“ひょっとしてストーカーですか?”
と語っていた

見ず知らずの男が、自分の名前や年齢を知り、なおかつ写真まで持っていたのだから当然だ

「いやいや、違うんだよ!話聞けって!」

「・・・・・・・・・なにも言ってませんけれども・・・」
いきなり敬語の奈美

「目が疑ってんじゃねーかッ!」

「そうですか?」
顔をひきつらせる奈美

「まぁまぁ!話聞いてもらえますか!?」
竹虎も敬語になる

「聞くのはかまいませんけれど」

「ありがとうございます!」
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