黒衣の牙狼
「いや、レディースの子たちが話してるの、チラッと聞いて・・・」

「なんじゃそりゃ(笑)」

「ユーシンさんも弐社さんも、なんで彼女作んないのかって」

「メンドくせーからだよ」

「気になる相手とかいないんすか?」

「・・・・・・・・・。」


― 前方に駅の明かりが見えてきた

「ここでいいよ。じゃな」
弐社は軽く手をあげると、そのまま駅に向かって歩き始めた
(・・・俺が気になる女か)
友里の顔が浮かび、苦笑する
(・・・・・・気持ちに答えてやれよな。ユーシン)

静かに、改札に続く階段を登り始めた
< 192 / 392 >

この作品をシェア

pagetop