黒衣の牙狼
「もうしゃべるな。他のみんなは?」

『ボコボコっす・・・』

「・・・・・・・・・。」
こぶしを握りしめる弐社
「いまから行く。どこだ?」

『俺らより友里さんを・・・』

「・・・友里?」

『さらったらしいス・・・B埠頭で待つと』

弐社の顔が青ざめる

「・・・わかった。お前らの事は・・・」

言いかけ、マウジーで安西たちの元に駆けつけられる人間がいない事に気づく

「・・・レディースを迎えに行かせる。それまで頑張れ」

『わかりました』

― 電話を切った弐社の目が、鋭利な光りを帯びていた
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