黒衣の牙狼
「待たせたな」
光りの中からユーシンの姿が現れた
影になって顔はよく見えない

「ユーシン」
奈美がホッとする

「こいつがユーシンか」
ジロジロ見回す竹虎

ユーシンは弐社の前に立ち
「B埠頭ってのは?」

「この近くだ。だが範囲が広い・・・どこにいるのかは探すしかなさそうだな」
腕組みする弐社

「ならそうしよう」
ユーシンは回れ右すると、奈美と竹虎を素通りした

「ちょっとユーシンッ!」
奈美が肩をつかむ
「行って探すって、奴らのアジトなんだけど!?」
眉間にシワを寄せ、相手の顔を見た
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