黒衣の牙狼
数十メートル先の暗がり

建物の影から、ゾロゾロと人が現れ始めた

「多いな」
目を細める弐社
「30・・・いや40人近くか」

(・・・おかしい)
竹虎が眉を寄せる
(バロックのメンバーはもっといるはず・・・何か企んでやがるのか?)

数メートルを隔て、対峙する男たち

― ユーシン、弐社、竹虎

― バロック


「どりゃあ〜ッ!!」
突如、脇から男が飛びかかってきた

「ッ!?」
不意打ちに弐社と竹虎が棒立ちになる

― ドカッ!!!

ユーシンのこぶしが相手を殴り倒した

まるで吹き飛ばされたかの様に、男が地面に転倒する
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