黒衣の牙狼
みぞおちに蹴りを加えると、相手は呻いたままうずくまる

普通ならこれで終わりだが・・・

「次は俺だぁッ!!」
倒した男の後ろから、際限なく次の敵が現れる

(マズいな・・・)
弐社はアセッていた

戦いの最中、相手のこぶしが顔面を狙わないはずもなく・・・アゴの痛みが増している

(チッ・・・)
今ではクチを開くのも困難になってきていた

鋭い痛みに視界がボヤける

敵の腕をかいくぐり、わき腹にフックを叩きつけた

「ぐぉッ!」
男は身体を横にひねりながらも、弐社の髪の毛を鷲づかみにする
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