黒衣の牙狼
「はぁ・・・はぁ・・・」
息を切らせながら、コンテナに寄りかかる弐社

「休憩したらコッチも頼むッ!」
見ると、竹虎が3人を相手に奮闘していた

(・・・・・・・・・なるほど)
苦笑する弐社

自分が羽交い締めされている間、他の敵が来なかったのは、竹虎がくい止めていたからだった

「すぐ行く」
弐社は、もたれかかっていた身体をユラリと動かした

― 声がしたのはその時だった

「なッ、なんで竹虎さんが敵にまわってんだよッ!?」

群がるバロックの中からだった

「どういう事っすかッ!?」
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