黒衣の牙狼
「悪いな。ない」
ふらつきながら、弐社がこぶしを振り回す

「だよな」

― 2人で何十人たおしただろうか

正確な数はわからない

だがそれでも、まったく減らないバロックを前に、ため息をつく

相手は自分達が疲弊している事を知っている

(ヤバいかもな・・・)
舌打ちする竹虎

その時、一瞬のスキをついた敵の一人がタックルを仕掛けてきた

「おわッ!?」

胴体に抱きつかれ、そのまま押し倒される

「いけぇーッ!!」
バロックがかけ声と共に、竹虎に襲いかかる
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